英語原文からの翻訳です。訂正歓迎します。
『ゆるキャン△』を追って本栖湖へ——千円札の富士がいまも立つ場所
二月、本栖湖から吹きつける風は、テントを張り終える前に指の感覚を奪うほど冷たい。そして対岸には、かつて一人の少女がアニメの中で折りたたみ椅子から眺めた、まさにその富士山がある。湖面は標高およそ900メートル、あなたを運んできた列車よりも寒く、作品が語る以上に静かだ。人は『ゆるキャン△』の冒頭のひとコマを求めてやって来て、水面が山について嘘をつかないからこそ、その場に留まる。
湖の近くまで運んでくれる路線
漫画とアニメは、JR身延線を軸に描かれている。山梨の甲府と、静岡の海沿いにある富士とを結ぶ、全長88キロの単線だ。登場人物たちが学校へ、そして家へと乗って通う路線であり、棚田と富士川を横目に走る。いまも、ここへ入るいちばん正直な道だ。甲府から普通列車に乗れば、1時間あまり、約1,170円で身延駅に着く。一日に数本しか走らない特急ふじかわを使えば時間は縮まるが、指定席料金が加わる。
作品が正確に捉えているのは、その時間の流れ方だ。日中、列車の間隔は1時間以上あくこともあり、乗り継ぎを逃せば、それは10分の問題ではなく、昼食一回分の待ち時間になる。ふらりと歩き出す前に、ホームの発車案内で帰りの便を確かめておこう。この駅には、最終列車の出発を教えてくれる人混みなどないのだから。
身延——作品が実際に歩く町
身延は門前町であり、その寺が久遠寺——1281年以来、日蓮宗の総本山だ。誰もが記憶に残すのは菩提梯、1632年に築かれた287段の石段で、途切れることなく一気に約104メートルを登る。麓から見上げれば、本堂は頂に浮かぶ淡い屋根の稜線でしかなく、その勾配は険しく、多くの人が三門にたどり着く頃には少し息を切らし、それを悟られまいとしている。石段に打ちのめされたなら、脇道と斜行エレベーターがもっと穏やかに運び上げてくれる。
諸堂の上手からは、身延山ロープウェイが、標高1,153メートルの山頂近くにある奥之院まで、約7分で運んでくれる。往復およそ1,500円。晴れた朝には、東の稜線の上に富士が浮かぶ。町へ下りれば、駅から続く商店街では、黒糖の色に染まった小ぶりの蒸し饅頭、みのぶまんじゅうを売り、煮立つ豆乳の表面をすくい上げた生湯葉を折りたたむ店が並ぶ。どちらも数百円、そしてどちらも温かいうちがいい。
湖と、あの冒頭のひとコマのキャンプ場
ガイドがつい曖昧にしがちな点がここにある。本栖湖は身延線沿いにはない。富士の裾野の高原に位置し、作品が有名にしたキャンプ場——北西岸の浩庵キャンプ場——へは、鉄道ではなくバスか車で向かう。本栖湖は富士五湖で最も深く、水深約121メートル。澄んで深いがゆえに凍らず、だからこそ冬の場面で、その岸辺にテントを張ることができる。
浩庵の入場料は執筆時点で大人一人およそ1,000円。これにテントの設営料と駐車料金が上乗せされるので、車で一泊すれば一人あたり3,000円近くになる。湖畔のサイトは、まさに作中そのままに水際へと落ち込んでいて、寒い季節には嬉しいほど空いている。ただし、夏の週末に予約なしで訪れれば、その同じ岸辺はナイロンの壁と化す。
ひとコマと岸辺があまりに正確に重なるので、人は写真を撮るのをやめ、ただあの椅子のあった場所に立ち尽くす。
千円札の眺め
キャンプ場からは、標識のついた道が中ノ倉峠へと登っていく。杉林の中を絶え間なく登り、30分から40分で展望デッキに着く。ここは、写真家・岡田紅陽が、湖の上にくっきりと立ち上がる富士を切り取った場所だ。その一枚は日本の紙幣の裏面を飾り、20年にわたり親しまれた千円札もそのひとつだった。紙幣は2024年に刷新され、以来この山は通貨から姿を消した。だからこそ、その原点に立つことは、撮影スポットに来たというより、引退したものを訪ねるような感覚に近い。
風のない朝には、円錐の全体が水面に映り込み、逆さ富士——さかさまの姿——となる。デッキは、日の出前にここにいるべきだと知っていた人々で、静かに埋まっていく。風はそれを一瞬で台無しにするので、この反射は約束ではなく、夜明けと夕暮れの賭けだ。暗い中を登るならヘッドライトを持っていこう。道は易しいが、灯りはない。
冬の本栖湖は、思っているよりずっと静かで、ずっと寒い。
行き方と、多くの人が誤解するひとつのこと
湖へ至る道は二つある。富士急行線の河口湖駅から、新富士行きのバスがおよそ50分で本栖湖に停まる。身延線の富士宮駅からは、バスが朝霧高原を登って同じ岸辺へ向かう。いずれにせよ、オフシーズンには便数が一日数本まで減り、旅程を狂わせる唯一の誤りは、身延線が湖まで運んでくれると思い込むことだ。身延線が運ぶのは身延まで。湖はそれとは別の、バスという形をした約束であり、下りの最終便はしばしば昼過ぎに出てしまう。
この土地にふさわしい一皿を求めるなら、ほうとう——南瓜を味噌で煮込んだ山梨の平打ち麺——がいい。河口湖近くの甲州ほうとう小作で、鉄鍋ひとつおよそ1,300円。岸辺で過ごす一晩を、芯から温めてくれる。山をくっきり望み、なおバスが走っている季節がよければ晩秋に。まさにあのひとコマを狙うなら真冬に。ただし寒さに耐える寝袋と、確かめておいた時刻表をポケットに入れて。作品は、この高原をいとも簡単そうに見せる。けれど、これを郊外ではなく山として扱った者への報酬は、この場所をほとんど独り占めできることだ。
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