Places no guidebook lists — third-generation hanok stays, neighborhood shrines, alley bars. Always with a reason it's worth the detour.
城北洞(ソンブクドン)には、1970年代のソウルを代表する豪奢な料亭のひとつが、いまは仏教寺院として残っている。坂道を登ってまで訪ねる理由は、そこに流れる静けさにある。 KO: 요정에서 절로, 성북동 길상사 NATIVE: 料亭から寺へ――ソウル・城北洞の丘に建つ吉祥寺
ソウルから1時間半。1900年に献堂された聖堂は、バシリカの平面の上に寺院の屋根をかぶっている。その坂の下では、ある王の少年時代の家が、たいていの午後を無人のまま過ごしている。 KO: 절처럼 지은 성당, 강화 언덕 위에 NATIVE: 寺のように建てられた教会 — 江華島の丘に立つ木造バシリカ
汝矣島(ヨイド)をつくるために、パムソム(栗島)は砕かれた。島民は麻浦の丘へ移され、村の堂を一緒に連れていった。 KO: 사라진 밤섬, 남아 있는 부군당 NATIVE: 島は1968年に爆破された。その府君堂は、いまも麻浦に立っている
ソウルから南へ約90分。煉瓦造りの家々、平たい餃子、そして街の変化を生き延びてきた薬種店が、わずか数百メートルのなかに並んでいる。 KO: 진골목: 대구가 지나쳐온 골목 NATIVE: 大邱・陣ゴルモク(진골목)――旅人の多くが素通りしてしまう商家の路地
奨忠洞では、1946年創業のパン屋が、創業者の選んだ真鍮のカウンター越しにアイス最中を手渡す。すぐ隣の横丁では豚足を煮込んでいる。どちらも地下鉄3号線から歩く価値がある。 KO: 장충동, 3대가 지켜온 태극당 NATIVE: ソウル最古のパン屋は、三代を経てなお自家製のモナカを包み続ける
京義中央線に乗り、地図が尽きるまで東へ。砥平(지평)では、木造の酒蔵が1925年から変わらぬ白く濁った米の酒を醸し続けている——ひと駅手前には、樹齢千年のイチョウが立つ。 KO: 경의중앙선 끝, 1925년의 막걸리 NATIVE: 中央線の終着駅、1925年から続くマッコリの蔵
低い屋根の上に、四角い煉瓦の煙突が一本。それは今も湯を沸かすモギョクタン(목욕탕)の目印だ。ソウルでいちばん安く、飾り気がなく、いちばん土地に根ざした、裸になれる場所。その読み解き方を。 KO: 굴뚝이 있으면 목욕탕이다 NATIVE: 煉瓦の煙突は湯のしるし——消えゆくソウルの町の銭湯
下を車道が貫く、1968年生まれの巨大建築。数百軒の楽器店、シニアが₩2,000で入れる映画館、そして益善洞(익선동)が消し去った古いソウルが、鍾路(종로)にまだ残っている。 JP: 楽園商街(낙원상가)、まだフィルムが回る場所 NATIVE: ソウルが今も楽器を買い、古い映画を観る鍾路のアーケード
付岩洞(부암동)から標識をたどって下りていくと、礎石と冷たい水の谷にたどり着く。ソウルの街なかで、サンショウウオがいまも産卵する場所だ。 KO: 부암동 뒤편, 도롱뇽이 사는 계곡 NATIVE: 白沙室渓谷 — サンショウウオが水の清らかさを決める、付岩洞の裏の谷
景福宮から二十分ほど上ると、木立に覆われた渓谷がある。そこには朝鮮時代の別邸の礎石と、サンショウウオが棲めるほど澄んだ水が残っている。門もなく、切符売り場もなく、カフェもない。 KO: 백사실계곡, 서울 속 폐허와 도롱뇽 NATIVE: サンショウウオがいまも卵を産む、ソウルの谷に眠る廃墟の別邸
仁寺洞のメインの通りを外れた一角で、いくつかの店が今も名前の印章を一筋ずつ彫り続けている——署名の代わりに法的効力すら帯びる、そんな土産物だ。 KO: 손으로 이름을 새기는 인사동 도장집 NATIVE: 今も手で名前を印章に彫り込む、仁寺洞(インサドン)の彫り師たち
ソウルの山なら、たいてい最後のマンション団地の上あたりで、岩から一本のパイプが顔を出している。七時には列ができ、飲んでいいかどうかを告げる保健所の掲示板が立っている。 KO: 서울 약수터, 아침의 줄 NATIVE: ソウルが朝食前に水を汲みに行く、山の湧き水へ
社稷公園を見下ろす仁王山のふもとに立つ黄鶴亭(황학정)は、ソウルに残された古い弓術場のただ一つの生き残りだ。会員たちは今も静寂のなか、尾根を145メートル登った的に向けて矢を放つ。 KO: 서울의 마지막 활터, 황학정 NATIVE: 矢が今も145メートル飛ぶ、ソウル最後の弓術場
ソウルから九十分。かつて韓国じゅうを綿のガーゼで包んだ島の町では、いまも機織り機が回っている。半日で見るもの、そして持ち帰るもの。 KO: 강화, 아직 멈추지 않은 베틀 소리 NATIVE: ソウルから一時間の江華島(カンファド)で、機織りの音はまだ止まっていない
蔚山(ウルサン)郊外の村では、陶工たちがいまも、韓国の醤油や味噌、キムチが静かに熟成していく「呼吸する」土の甕(かめ)を、叩きながら形づくっている。 KO: 한국이 장을 담그는 항아리를 빚는 옹기마을 NATIVE: 韓国が発酵を託す甕を、いまも叩き上げる蔚山の村
ソウルの城北洞の坂道に建つ1933年築の韓屋。博物館ではなく「家」として守られ、建てた作家の子孫が、路地を上ってきた誰にでも茶を注いでくれる。 KO: 성북동, 소설가의 집이 찻집이 된 자리 NATIVE: 小説家が暮らした城北洞の韓屋、そして今も家族が茶を淹れる場所
ソウル東部の地下鉄の出口を上がると、国内最大の韓方薬市場が広がる。ナツメも人参も、今なお手で量られ、茶色い紙に包まれる。 ジェギドン薬令市、乾いた根の匂い NATIVE: ジェギドン(제기동)、ソウルが今も薬を根のまま量り売りする漢方市場
漢江沿いの村はもう消えた。けれど守り神を祀る堂は、コンビニの裏の石段を上がった先に、いまも残っている。門の前で何を見ればいいのか。 KO: 아파트 사이에 남은 마을 신당(マンションの谷間に残る村の神堂) NATIVE: ソウル、団地の上に隠れた村の神堂——その読み解き方
ソウルにわずかに残る音楽鑑賞室では、いまも折りたたんだ紙切れにリクエストを書き、ターンテーブルに向かう見知らぬ誰かがそれを見つけてくれるのを待つ。その紙片と、音と、作法をめぐる案内。 KO: 종이에 신청곡을 적는 서울의 음악감상실 NATIVE: 紙に一曲を書いて手渡す、ソウルの音楽鑑賞室
仁王山(インワンサン)の西斜面に、1925年に南山(ナムサン)から運び下ろされた木造の堂が、いまも蝋燭の煙とマッコリを抱いて建っている。そこへたどり着き、そして読み解くための手引き。 JA: ソウルに背を向けた仁王山の祠 NATIVE: ソウルに背を向けて立つ、仁王山(インワンサン)の百年の祠
仁王山(インワンサン)の城郭尾根の下、風雪に削られた二つの巨岩と、移築された木造の祠を過ぎたところに、ソウル最古の信仰のかたちが今も声に出して営まれている——太鼓、ろうそく、そして花崗岩の上に供えられた餅。 KO: 인왕산 국사당, 서울이 비는 바위 NATIVE: ソウルが今も祈りに訪れる、西村を見下ろす花崗岩の祠
慶基殿から徒歩十五分、溶接工房やパイプ継手の店を過ぎた先に、一間きりの神堂が佇む。それは、誰も年代を特定できないほど昔から、同じ路地の人々によって守り継がれてきた。 KO: 전주 한옥마을보다 오래된 골목 신당 NATIVE: 韓屋村よりも古い、全州の路地の神堂